食に関する安全対策について市民・消費者のみなさまから信頼される「食」づくりと安全・安心な「食」の情報を市民・事業者・行政が共有し、病院では患者さま、学校・保育園では子どもたちの栄養バランスなどそれぞれの立場からの役割の議論を通じて「食」から公共の役割について考えました。



第1部では、医業経営コンサルタントの椎山松記さんから、「消費者(市民)から信頼される公共としての食づくり~安心と安全」と題して講演を受けました。椎山さんは食の安全と消費者意識について問題提起した後、質と安全を軽視した外部委託の問題点についても指摘しました。
休憩時間には、大阪市立大学付属病院の病院食の紹介、学給労から学校給食、大阪市従民生支部から保育所や福祉施設の調理などのサービス紹介。続いて、かわいい園児たちによる「大阪うまいもん唄」の合唱の披露。会場も手拍子で盛り上げました。
第2部では、「『食』の安全を守る公共の役割」と題して、パネルディスカッションを行い、食品衛生等を手がけるサラヤ株式会社の森田和矢さんをコーディネーターに、大阪青山大学の藤原政嘉教授(元栄養士)、大阪市健康福祉局の五島照和保健主幹、学校給食を考える会の野田克己事務局長、とよなか市民会議アジェンダ21高島邦子理事がパネラーとして参加。藤原さんからは医療の一環として病院食が果たす役割について、五島さんからは国民から信頼を得るための食品安全行政について説明がありました。
野田さんは学校給食は教育の一環であり、「子どもたちに何を伝えたいのか」という明確なビジョンを持って関わるべきだと述べました。
高島さんからは豊中の市民と行政のパートナーシップを基本にした地産地消、循環型社会への試みについて紹介がありました。終了後のアンケートには食の安全確保や、よりよいサービスのために何が必要か多くの意見が寄せられ、参加者の意識の高さがうかがえたことから、市従は、今後も継続して市民とともに考えるシンポジウムを開催することとしました。